進学個別指導塾ノエクリ

ブログ

BLOG

共通テスト対策はこれで万全!個別授業をチラ見せ!【共通テスト対策数学ⅠA】

荷川取

よし、じゃあ2024年度共通テスト数学ⅠA第5問の解説を、さらに詳しく進めていくよ。問題の設定や定理の使い方をしっかり押さえながら、一緒に解いていこう!


(1) メネラウスの定理を使って比を求める

まず、問題文に「△AQDと直線CEに着目して」とあるね。これは メネラウスの定理 を使う合図だよ。メネラウスの定理を忘れた人のために簡単におさらいしておこう。

メネラウスの定理の復習

三角形とその1辺を横切る直線がある場合、比の積が1になるというものだ。具体的には、以下の形で成り立つ:

\[\frac{A■}{■B}×\frac{B▲}{▲C}×\frac{C★}{★A}=1\]

じゃあ実際にやってみよう。△AQDと直線CEを考えると、こういう式が成り立つ

\[\frac{QR}{RD} \times \frac{DS}{SA} \times \frac{AC}{CQ} = 1\]

QRとかRDの比って、まだわからないですよね?どうやって埋めていけばいいんでしょうか。

良い質問だね!問題文には 「AP:PQ:QC=2:3:3」「AT:TS:SD=1:1:3」 という比が書かれているから、まずこれらを元に情報を整理するんだよ。

なるほど。問題文に出ている比から、どれが何に対応するのかを考えればいいんですね。でも、図形を見ながらじゃないと分かりにくそうです。

その通り!だから、問題文を読んだら必ず図に書き込んで、対応関係を視覚的に整理するのが大事なんだ。


比を整理して代入

まず「AP:PQ:QC=2:3:3」から、ACの長さを表すと

\[AC=AP+PQ+QC=2+3+3=8\]

これを使って比を計算すると、\(\frac{AC}{CQ} = \frac{8}{3}\)​
また「AT:TS:SD=1:1:3」から、\(\frac{DS}{SA} = \frac{3}{2}\)​

ACの長さが8になるのは分かりました!でも、CQの比率だけを出すときに間違えそうです。これ、「PQとQCを間違える」みたいなミスしそう…。

そうだね。特に長文問題だと、どの比がどの線分に対応するのかが混乱しやすい。だから、式に代入する前に「AP+PQ=AC」という合計の関係を確認することが大切だよ。


メネラウスの定理に代入

ここまで整理できたら、メネラウスの定理に代入しよう。式はこうなるね

\[\frac{QR}{RD} \times \frac{3}{2} \times \frac{8}{3} = 1\]

えっと、確かに全部代入されてますね!でも、式の途中で間違えないようにするには、どう計算を進めるのが良いんですか?

いい質問だね!ポイントは、簡単に約分できる部分を先に処理すること。ここでは、\(\frac{3}{3} = 1\) になるから、式がもっとシンプルになるよ。


QR:RDを求める

じゃあ計算を進めると、残るのは:
\(\frac{QR}{RD} = \frac{1}{4}\)
つまり、QR:RD=1:4

これでQR:RDの比が求まりました!でも、この結果がどう使えるのか、少しピンときません。

それも良い指摘だね。ここで求めた比は、次に「△AQDと直線BE」に着目したときに役立つよ。全体の比の流れを追うのが、この問題を解く鍵なんだ。


  • 「AP:PQ:QC」の合計を間違えない
    AP+PQ=ACといった 合計の計算を忘れる 人が多い。これが出題者のひっかけポイントだ!特に「QCだけをACと思い込む」ミスには注意だよ。
  • 式の流れをしっかり追う
    比の代入をミスすると、全体の比が狂ってしまうから、整理しながら進めることが大切だ。

たしかに「QC=3」をそのまま使ってAC=3だと勘違いするかも…。しっかり足し算しなきゃですね!

これで(1)の△AQDと直線CEにおける比は求まったね!次は、同じ方法で△AQDと直線BEに着目してみようか。


(1) 再びメネラウスの定理を適用

次に、△AQDに対して、直線BEを横切る点を考えると、メネラウスの定理がこうなるね

\[\frac{QB}{BD} \times \frac{DT}{TA} \times \frac{AP}{PQ} = 1\]

またメネラウスの定理ですね!これも同じ手順で解けばいいんですよね?

そうだよ。ただ、ここでは与えられた比に少し注意が必要だね。


与えられた比を整理しよう

問題文から、以下の比が与えられていたね。

  1. 「AT:TS:SD=1:1:3」 → \[\frac{DT}{TA} = 4\]
    (ATとTSがそれぞれ1、DTはその合計の2倍)
  2. 「AP:PQ:QC=2:3:3」 →\[\frac{AP}{PQ} = \frac{2}{3}\]​

DTが「AT+TS」の合計で2倍になるっていう考え方、ちょっとわかりにくいですね。でも図を見たら納得できました!


比を代入する

これを式に代入してみると、\(\frac{QB}{BD} \times 4 \times \frac{2}{3} = 1\)

あれ、どう計算すればいいのか混乱します…。まずどこから始めればいいんでしょう?

大丈夫!まずは掛け算をまとめてみよう。ここでは、4と\(\frac{2}{3}\)​をかけると:\(\frac{QB}{BD} \times \frac{8}{3} = 1\)

次に両辺を\(\frac{8}{3}\)​で割るんだよ。

なるほど!分数の計算を丁寧にやると、\(\frac{QB}{BD} = \frac{3}{8}\)​ になるんですね!


(1) の結論

その通り!これで、BQ:QR:RD=3:1:4 という比が求まったよ。

全部の比が出そろったから、これで何をすればいいのかも見えてきますね!


ここで、もう一度解き方を振り返ろう。長文問題の中でどう進めれば良いか、具体的な手順をまとめるね。

1. 問題文の比を図に書き込む

問題文に与えられた比(AP:PQ:QC、AT:TS:SDなど)を、まずしっかり図に書き込むことが最優先だよ。

たしかに、図があると式を代入するときにミスが減りそうですね!

2. 定理を使うタイミングを見極める

  • △AQDと直線CE → メネラウスの定理を使う!
  • △AQDと直線BE → 同じくメネラウスの定理!

どの三角形と直線を選ぶかが、解きやすさを決めるんですね!

3. 計算の途中で比を見失わない

  • 比は1つ1つ式に代入するたびに、問題文と照らし合わせて確認する。

問題文を読んで、必ず1回戻ってチェックする癖をつけたいです!


次は (2) の問題に進もう!方べきの定理を使って、「点が円周上にあるかどうか」を調べる問題に挑戦するよ。

方べきの定理って聞いたことあります!次の解説も楽しみです!

続きはノエクリの体験授業で!


お問い合わせ

オンライン個別授業 or 校舎に通うリアル個別授業
LINEでのお問い合わせも可能です。お気軽にお問い合わせください♪

前のページへ戻る

投稿者

荷川取

富士校舎の校舎長荷川取です!

▲▲クリックして荷川取のブログ一覧(26ブログ公開中)を見る

お問い合わせ・ご相談は
こちらから

まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。

お問い合わせフォーム