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2026年共通テスト 英語リーディング対策|時間配分と各大問の解答テクニックまとめ

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目次

2026年共通テスト 英語リーディング対策|時間配分と各大問の解答テクニックまとめ

共通テスト英語リーディングの最大の課題は「時間が足りないこと」です。
しかし、ただ速く読むだけでは得点は安定しません。

求められているのは、『必要な情報を見抜き、整理する力』です。
2026年度の出題傾向では、グラフ・メール・意見文など複数資料を組み合わせた読解が定着しつつあります。
つまり、本文をすべて読むよりも「どの部分を、どんな目的で読むか」を判断する力が鍵となります。

また、もし自力での対策が不安な方は「短期集中の緊急対策講座(オンライン)」も活用してみてください!


共通テスト英語リーディングでは、「どの大問にどれだけ時間をかけるか」で得点が大きく変わります
ここでは、過去の傾向と上位層の実践データをもとにした“黄金バランス”を紹介します。

「どの問題から手をつければいいのか」「どの大問で時間を節約すべきか」を把握しておくことで、
後半の難問にも落ち着いて取り組めるようになります。

このあとで紹介する“大問別の攻略法”と組み合わせれば、80分を最大限に活かすリーディング戦略が完成します。

大問主な内容目安時間
第1問広告・案内文約4分
第2問記事・レポート約7分
第3問物語文・エッセイ約5分
第4問添削問題約7分
第5問意見・評論文約12分
第6問物語文(長文)約14分
第7問評論文・論説文約15分
第8問要約・タイトル選択約16分

【内容の特徴】

短文資料から条件に合う内容を選ぶ問題
・日付や料金など具体情報を正確に読み取る必要がある。

【解答テクニック】

設問先読み
 タイトル・リード文に眼を通した後は、本文を読む前に設問を一通り確認し、「探すべき条件」を整理します。
 たとえば「Which event is free of charge?」という設問なら、「無料」という条件(fee=0, free, no chargeなど)を意識します。
 読む前に“目的”を決めることで、本文内の情報を素早くキャッチできるようになります。

言い換え表現を見抜く
 選択肢の語が本文と完全一致しない場合が多く、「意味が同じかどうか」を判断する力が問われます。
 たとえば「apply」と「register」、「fee」と「charge」など、英語的な“言い換え感覚”を持つことが大切です。
 このスキルは辞書暗記ではなく、実際の問題で“どんな言い換えが出るか”をストックすることで磨かれます。

本文は順に一度だけ読む
 冒頭から終わりまでを一度で通す。飛ばし読みはしない。
 通読中、設問の条件語に関連する語句(日時・料金・対象・場所など)が出た時だけ、印を付けるか下線を引きながら読む。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

本文を最初から全部読む
タイトル・リード文を読んだ後は、設問を先に見て読む目的を決める
本文中に出てきた単語を含む選択肢を選ぶ
内容の一致(意味)で選ぶ

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、「正確さ」を最優先にしています。
彼らは本文を飛ばさず、最初から順に読みながら“設問で問われている情報”が出てきた瞬間に印をつけるという読み方をします。

たとえば設問が「Which event will take place next month?」なら、本文を読み進めながら「next」「month」「May」など関連語が出た瞬間にチェックします。
そして、その周辺の文脈をしっかり読み、「開催時期」だけでなく「内容」や「対象者」なども含めて確認します。

この「読んで→印をつけ→選択肢と照合する」流れにより、ただの速読ではなく正確で速い読解が実現できます。
結果として、本文と設問を何度も往復する必要がなくなり、最短で解くことができるようになります。


【内容の特徴】

・複数のレポートやニュース記事、インタビュー抜粋などが出題される。
事実(fact)と意見(opinion)の区別を求める問題が多く、筆者の立場や根拠の理解がカギとなる。

【解答テクニック】

設問先読み
 タイトル・リード文に眼を通した後は、本文を読む前に設問を一通り確認し、「キーワード」を整理します。
 たとえば「Which of the following did the participants agree on?」という設問なら、「参加者(particpants)」というキーワードを意識します。
 読む前に“目的”を決めることで、本文内の情報を素早くキャッチできるようになります。
 キーワードがない場合は、選択肢を順に確認して、丁寧に判断しましょう。

「意見」を見極める
 段落ごとに「筆者が伝えたいこと」と「具体例」を分けて読む。
 主張は「最初の文」または「逆接(However, But, Yet)」の後に現れやすい。
 数字や具体的なデータが登場する部分は事実、それに続く評価語(important, effective, dangerousなど)や主観表現(I think, It seems, likelyなど)がある部分は意見である。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

一文ずつ読んで細部にとらわれる
段落単位で「何を伝えたいか」をまとめながら読む。
意見と事実を混同する
評価語や主観表現に線を引き、事実(客観)と区別する。
選択肢の「それっぽい表現」に流される
本文に“明確な根拠”があるかで判断する。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、文章を読みながら「どこに筆者の評価が含まれているか」を常に意識しています。
文を順に読み進める中で、good・important・useful・dangerous・necessary などの“評価語”が出た瞬間に、筆者の意見が表れていると判断します。
その一方で、数値・実験結果・調査報告などは「事実を述べているだけの部分」として区別します。

また、“According to~”や“Some researchers say~”といった他者の意見を紹介する表現が出てきた場合は、
「これは筆者自身の意見ではなく、他人の見解」として頭の中で切り離しています。

つまり上位層は、全文を翻訳するようには読まず、
「評価語=筆者の立場」「数字・報告=客観情報」「引用=他者の意見」
という3つの視点で文章を分類しながら読み進めています。

こうした読み方により、本文を一度通読するだけで「筆者の考え」「事実」「他人の主張」が自然と整理され、設問で「筆者の意見」「正しい記述」「客観的情報」などを問われても迷いません。


【内容の特徴】

・物語・エッセイを読み、出来事の「前後関係」や「発生順序」を正確に捉える問題
・出来事の流れを整理しながら読む力が問われる。
・登場人物の感情が問われる設問もあるが、中心は「どの順番で起きたか」を正確に把握すること。

【解答テクニック】

時間の移り変わりを示す語に注目
 物語を読むときは、時間の移り変わりを示す語に注目する。
 “first,” “then,” “after that,” “when,” “later,” “at the end,” などが出たら、
 その文の冒頭に小さく①、②、③と番号を振る意識で読む。
 これにより、場面ごとの順序が整理でき、設問で順番を問われても迷わない。

 また、回想や心情描写を含む場合は、
 “remembered,” “used to,” “had done”などの過去完了・回想表現に注意する。
 これは「時間が一時的に過去に戻っている」合図であり、
 本文の順序と出来事の実際の順序が異なるケースに対応できる。

出来事は前後までチェック
 ・本文の「出来事の順番」をそのまま覚えようとせず、
  「何が原因で」「そのあとに何が起きたか」をセットで理解する。
 ・重要なのは、“順番の切れ目”を見抜くこと
  「新しい場面」「新しい登場人物」「新しい感情」が出た瞬間が、流れの転換点になる。

心情は、直前の出来事から判断
 感情語に頼らず、その直前の出来事(原因)から心情を推測する。
 例:「彼が黙り込んだ」→直前で友人に誤解された→“悲しみ”や“後悔”などが根拠になる。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

本文の順番通りに記憶している
回想や過去完了表現で順序が入れ替わることを見落とす。
出来事だけを覚える
“原因→結果”の関係を理解して読む。
選択肢の中で「一部が正しい」ものに惑わされる
本文全体の流れと照らし合わせて判断する。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、物語を「時間の流れ」を軸に読んでいます。
読みながら、“今この場面はどの時点の出来事か”を常に意識し、
時間表現が出るたびに場面を頭の中で区切ります。

また、“had+過去分詞”や“remembered that…”といった表現が出た瞬間に、
「ここから過去の出来事に一時的に戻った」と判断し、
時間軸を整理しながら本文を読む
のが特徴です。

時系列問題では、一度読んだだけで本文の出来事の順番を再構成できるかが勝負です。
上位層はこの「時間の再構成力」が非常に高く、
読後に「①最初の出来事 → ②原因 → ③結果 → ④結末」という流れを自然に頭の中で再現できます。

そのため、設問で「どれが先か」「次に何が起きたか」を問われても、
本文を戻って探すことなく、根拠を即答できます。
つまり、“順番を覚える”のではなく、“流れを理解する”読みをしているのです。


【内容の特徴】

第4問は、文章の論理的なつながりを見抜く力が問われます。
具体的には「欠落文挿入問題」「接続語の選択」「文章校正」といった小問が中心です。
文章自体は、意見文・説明文などの比較的短い英文が多く、
内容理解よりも「構成・文脈の整合性」を判断する問題に重点があります。

扱われるテーマは、社会問題・教育・環境など身近な話題であり、
段落ごとの論理関係を読み取る力が得点を左右します。

【解答テクニック】

主語・代名詞の照合
 前後の文で指している対象が一致しているかを確認します。
 ”this”、”they”、”such”、”the former”などの照応語に注目し、
 何を指しているのかを明確にすることで、挿入位置が絞られます。

論理関係の確認
 接続表現(however, therefore, for exampleなど)を見て、
 前後の文が「逆接・因果・例示」のどれに当たるかを判断します。
 たとえば “However,” の後に同意内容が来ていれば不自然、
 “Therefore,” の前に理由がない場合も不適です。

話題の一貫性チェック
 文挿入では、前後で話題(トピック)が連続しているかどうかを意識します。
 新しい語句や概念が突然出てくる文は、その位置ではなく、
 関連する単語が出てきた直後が適切な位置である可能性が高いです。

接続語の空欄補充は前後の文脈から
 文の流れに注目し、「対比」か「補足」かを判断します。
 空欄前後の文を要約して関係を見抜くと、選択肢を絞り込みやすくなります。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

一文単位で判断する
 → 挿入・整序では、文の前後だけでなく段落全体の流れを確認する。
   主張→理由→具体例→結論という構造の中で、どの位置に置くのが自然かを考える。

代名詞の指す内容を確認しない
 → “this” や “they” が何を指すかが不明確な文は、挿入位置として不適切。
   必ず「直前の文」と「指示語」の内容が一致しているかを確認してから選択する。

内容の一部一致で正しいと思い込む
 → 文中に同じ単語があっても、論理的に意味がつながっていなければ誤り。
   語の一致よりも「文の機能の一致(原因・対比・例示など)」を優先して判断する。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、1文だけの「意味内容を読む」のではなく「文と文の関係」を瞬時に見抜きます。
そして、段落の構造を俯瞰して、文章の全体像を意識します。

たとえば、段落の最初の文を“トピックセンテンス”、
次の文を“具体化または補足”として捉える習慣があるため、
どの位置に欠落文が自然に入るかを構造的に判断できます。

また、上位層は接続語を“意味のシグナル”として扱います。
“However”が出れば「話の転換点」、
“For example”が出れば「具体例の導入」など、
信号のように文の流れをつかむことで、迷いなく選択を決めています。


【内容の特徴】

2~3種類の異なる形式(Eメール・案内・グラフ・記事など)が提示され、
 それらを比較して共通点・相違点・関連情報を読み取る問題
・文意の理解よりも、「どの資料のどの情報がどの設問に対応するか」を
 短時間で特定する“情報検索型”の要素が強い。
・文量が多いが、設問の一つひとつは「部分一致」で答えられるものが中心。

【解答テクニック】

設問先読み+該当資料の特定
 設問に “According to the chart,” “In the email,” のような指示がある場合、
 まずその資料だけを参照する。
 複数資料を行き来しながら読むよりも、設問ごとに参照範囲を限定する方が速く正確。

情報の対応関係を確認
 同じ内容でも表現が異なることが多い。
 たとえば、記事では “students can take part” が、
 メールでは “participants are allowed to join” のように言い換えられている。
 「意味は同じか」を判断する力が重要。

グラフ・表は“数字より傾向”に注意
 数値の暗記は不要。どの項目が最も多いか・少ないか、増加か減少かなど、
 比較の方向性だけを押さえる。
 設問は“Which is the highest?”など、方向性を問うものが中心。

まとめ文選択では
 各資料の要点を1文でまとめ、「共通している部分」「異なる主張」を整理する。
 “Both A and B show that…” のような設問では、
 資料ごとの一致点を拾うだけで解ける。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

最初からすべての資料を精読し、時間が足りなくなる。
設問を先に見て、読む資料を限定する。
語句の違いで別内容と誤解
同義表現(join=participateなど)を確認。
グラフを細部まで読む
「最大・最小・増減傾向」だけに注目。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、“資料の切り替えスピード”と“情報照合の正確さ”が抜群です。
彼らは、最初の30秒で各資料の「役割マップ」を作ります。
(例:「A=案内の目的」「B=データの裏づけ」「C=意見文」)

設問を見た瞬間に「これはBを見れば解ける」「これはA+Cの対応だ」と判断し、
読む前から参照範囲を限定している
のが特徴です。

また、本文を読むときも単語レベルで一致を探すのではなく、
「この設問は“どの種類の情報”を探しているか」を意識します。
たとえば、
・数値・日付・割合 → グラフ・表
・主張・理由 → 記事・レポート
・手順・条件 → メール・案内文
というように、情報の“居場所”を瞬時に見抜いているのです。

この「資料別の役割意識」と「設問先行の読解」が、
上位層の高得点を支える最大の要因です。


【内容の特徴】

・第3問と同じく物語文だが、こちらは文章量が多く、感情の変化だけでなく「人物関係」や「物語のテーマ」を問われる。
・登場人物が複数登場し、会話・回想・内面描写を通して主題が展開する構成。
・設問では「心情の変化」「行動の理由」「筆者(登場人物)の気づき」「タイトルや主題の選択」が中心となる。
・ストーリーを通じて“何を学んだのか”を読み取ることが求められる。

【解答テクニック】

設問の先読み
 物語全体を読む前に、「どの人物の気持ち」または「どの出来事の意図」を問うかを確認する。
 “Why did he feel~?” “What did she realize at the end?” のような設問では、
 結末の展開を意識して読み進める。

転換に注意
 物語を「転換点(気づき)」を中心に追う。
 “However,” “After that,” “Finally,” “At that moment”などの転換表現が出たら、感情や立場が変化したサイン。
 登場人物の考えが変わる箇所を特に丁寧に読む。

隠れた心情把握のコツ
 感情語よりも、行動・会話の変化に注目する。
 例:返事が短くなる、相手の言葉を繰り返す、視線を逸らす、などの描写が出たら、
 その直前の出来事との因果関係を整理して、「どんな心境の変化か」を推測する。

主題を問う問題への対応
 物語の結末や最後の一文には、“筆者や登場人物が得た気づき”が明示または暗示されていることが多い。
 “realized,” “came to understand,” “learned that,” などの表現を見逃さない。
 主題問題では、具体的な出来事にとらわれず、
 「人間関係」「努力」「成長」「誤解」「感謝」などの普遍的テーマに置き換えて考えると判断しやすい。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

登場人物の誰の心情が問われているかを取り違える
設問冒頭で「whose」を必ず確認。
会話の内容をそのまま理解して終わる
会話の“意図”や“裏の感情”を読み取る。
結末だけで主題を判断する
序盤・中盤の伏線と結末の関係を整理して考える。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、物語を“因果関係の連鎖”として読んでいます。
「どんな出来事が感情を動かしたか」「その感情がどんな行動を生んだか」をセットで整理しながら読むのが特徴です。

具体的には次の3ステップを常に意識しています:

1.出来事の確認:「何が起こったのか」

2.感情の理解:「その出来事でどう感じたのか」

3.結果の整理:「その感情がどんな行動や気づきにつながったのか」

この“出来事→感情→行動”の流れを自然に追えると、
物語全体の構造が整理され、主題問題にも迷いません。

また、上位層は会話文のトーンや描写の変化を使って感情を推測します。
たとえば、文体が“短文になる”・“主語が省略される”といった部分では、
登場人物の緊張やためらいを読み取り、心情の動きを補って理解しています。


【内容の特徴】

教育・テクノロジー・社会問題・人間関係など、抽象度が高い内容が中心の、筆者が意見を展開する評論・論説文
筆者の立場を正確に把握することが最重要
・設問では「筆者の主張」「根拠となる理由」「具体例の役割」「要約」など、
 文章の論理的構造を理解しているかを問われる。

【解答テクニック】

筆者の立場を早期に特定する
 冒頭段落で提示される意見(thesis statement)が全体の軸となる。
 “I believe that~,” “It is important to~,” “Some people think…but I argue that~”
 などの表現に注目する。ここを見逃すと、後半の根拠の意味がずれてしまう。

構成の流れを意識して読む
 段落の役割を「主張」「根拠」「具体例」「結論」に整理する。
 たとえば、“For example,” “In addition,” “As a result,” のような論理マーカーで
 各段落の機能を判断する。

まとめ箇所の対策
 最初と最後の段落を読むだけでは不十分。
 筆者の主張と、途中で示された理由が一致しているかを確認してから選択する。
 “Although~,” “However,” “Nevertheless,” などの逆接を含む文が、
 しばしば筆者の本音(主張の核心)を表す。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

具体例ばかり覚える
根拠の位置づけを意識して全体を整理する。
キーワード一致で選択
筆者の「立場」が一致しているかを最優先で判断。
逆接を見落とす
“However,” 以降に本当の主張がある場合が多い。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、筆者の主張を読み取ることを第一に読んでいます。
段落を読むたびに「今は主張か」「具体か」を頭の中で分類し、文章全体を構造でとらえるのが特徴です。

特に、
・冒頭の主張を押さえる(What does the author argue?)
・逆接後の文を確認する(Is there a contrast or shift?)
・最後のまとめ文で再確認する(Does it return to the same stance?)
という3段階で筆者の意図を把握します。

また、上位層は「論理マーカー=信号」として読む訓練ができています。
“For example”が出たら「具体化」、
“However””But”などの大文字の逆接が出たら「主張」、
“In short”が出たら「結論」と認識する。
この“構造読み”により、細部に惑わされず筆者の主張を正確に再構成できるのです。


【内容の特徴】

複数の人の意見や立場(例:賛成・反対・中立)を読み取り
 共通点・相違点・筆者の最終的な立場を整理する問題

・文章量が最も多く、設問も5〜6問と多い。
・個々の内容理解よりも、情報の関係性(対比・共通点・要約)が中心。

【解答テクニック】

登場人物(意見の持ち主)を明確に区別する
 まず、冒頭で出てくる発言者や立場を整理する。
 (例)A:推進派、B:慎重派、C:第三の立場。
 読みながら、「誰が」「何に対して」「どう主張しているか」をメモしておく。

意見の対比構造を意識
 “while,” “on the other hand,” “in contrast,” “agree/disagree” などの対比表現は、
 意見の分岐点を示すサイン。
 設問ではこの対比部分が根拠になることが多い。

共通点の見つけ方
 両者が共に使っている語句や、同じ方向の主張(たとえば「教育の改善が必要」など)を探す。
 語句は異なっても「目的」や「問題意識」が一致していれば“共通点”と判断できる。

要約問題の処理
 最終段落やまとめ文に出る “In conclusion,” “To sum up,” “Overall,” などの表現は、
 筆者自身の立場を示す最重要部分。
 ここを正確に理解したうえで、他の意見をどう位置づけているかを確認する。

【よくあるミス → 正しい思考プロセス】

意見Aと意見Bを混同
発言者ごとの立場を整理して読む。
細部の違いにこだわりすぎ
全体の方向性(賛成・反対・中立)をまず判断。
要約問題で部分一致を選ぶ
“全体の論点”をカバーしている選択肢を優先。

【上位層はこう読む】

上位層の生徒は、“意見の地図”を作るように本文を整理します。
具体的には、

  1. 冒頭で立場を整理(A:賛成/B:反対/C:中間)
  2. 各人物の主張・理由・根拠を対応づけて読む
  3. 最終的に「筆者(または司会)のまとめ」で、どの意見が支持されているかを確認

また、上位層は「論点キーワード」を軸に意見を比較します。
たとえば “technology,” “privacy,” “education,” などテーマの中心語を追い、
各意見がそれに対して「肯定的か・否定的か・条件付きか」を即座に分類。
これにより、複数の主張を“軸の違い”で整理しながら読めるため、
要約問題でも迷いが生じません。


リーディングの全体を通して時間切れを防ぎ、最後まで解き切るためには、各大問に配分した時間を意識しながら解答を進めることが欠かせません。以下に、具体的な時間管理やテクニックについて詳しく解説します。

1. タイムマネジメントを徹底する

事前に決めた時間配分を守り、各大問ごとに進捗をチェックしながら進める習慣をつけましょう。

特に、時間がかかりがちな後半の長文問題に余裕を残すよう、前半で素早く解答を進めることがポイントです。

もしも時間配分を超えそうになったら、次の大問に進むことも検討し、柔軟に調整しましょう。

2. 設問を先に確認してから本文を読む

すべての文章を精読しようとすると時間が足りなくなるため、設問を先に読んで、何が問われているかを把握してから本文に目を通すと効率的です。

特に視覚情報を含む問題や具体例の多い文章では、設問からキーワードや注目点を確認しておくと、重要な部分に集中して読み進められます。

3. スキミングとスキャニングを活用する

  • スキミングは、文章全体をざっと読み、段落ごとの要点を把握する技術です。各段落の冒頭や結論部分に目を通し、文章の構成を理解することで、どこに重要な情報があるかを把握しやすくなります。
  • スキャニングは、設問に関連するキーワードや情報だけを探す技術です。設問で指定された情報を素早くピックアップすることで、読み込みに時間をかけずに必要な情報だけを得ることができます。

4. 時間をかけすぎる問題は飛ばす勇気を持つ

難しい問題や解答に迷った場合は、一度飛ばして次に進む判断も必要です。

分からない問題で時間を浪費すると、他の問題にも影響が出てしまいます。

後で戻れるよう、目印を付けておき、時間に余裕があれば見直す形にすると得点につながりやすくなります。

5. 過去問や模試で時間配分の練習を重ねる

本番に近い形式の模試や過去問を活用し、実際の試験と同じ時間で解く練習を行いましょう。

特に、時間内に全問解答するためのペース配分や苦手な大問に合わせた対策ができるようになります。

何度も練習することで、本番でもスムーズに取り組めるようになります。

リーディングセクションが終わったら、残りの時間でマークミスの確認を行うことをお勧めします。特に、解答欄のずれなどのケアレスミスは得点に影響を与えるため、全体をざっと確認しておくと安心です。部分的にでも見直す時間を持つことで、確実に正確な解答を提出できるようになります。


共通テスト英語リーディングで得点を伸ばす人は、「読む量」ではなく「見抜く質」にこだわっています。

・設問を先に見て目的を決める
・根拠を明確にして選ぶ
・本文の構造を意識して整理する

この3点を徹底すれば、「時間が足りない」「読み切れない」といった悩みは確実に解消できます。
2026年度の共通テストは、まさに“思考の整理力”が試されるテストです。

本記事の情報を上手に活用し、本番で自己最高得点できることをお祈りしています!

興味がある方は、ノエクリの共通テスト対策授業も是非見てみてください!

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