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京都大学の狙い目学部3選&傾向と対策

荷川取

こんにちは!進学個別指導塾ノエクリの荷川取です。

今回は、旧帝大の1つである京都大学の中でも入りやすい狙い目学部と、科目別対策についての記事です。

京都大学を目指す人は参考にしてみてくださいね!

京都大学
狙い目学部3選

①経済学部 文系

偏差値67.5
共通テスト得点率83%
合格最低点545/800
実質倍率2.8倍
大学入学共通テスト配点(300点満点)
【外国語(50点)】英・独・仏・中・韓から1科目
【国語(50点)】国語
【数学(50点)】数IA・数IIBC
【理科(50点)】物基・化基・生基・地学基から2科目 ※発展2科目も可
《地歴(25点)》地理総合・地理探求/歴史総合・日本史探求/歴史総合・世界史探求から選択
《公民(25点)》公共・倫理/公共・政治・経済から選択
※地歴・公民からの選択は2科目
【情報(50点)】情報Ⅰ
個別学力試験配点(550点満点)
【国語(150点)】現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語
【外国語(150点)】英語コミュニケーションⅠ~Ⅲ・論理表現Ⅰ~Ⅲ
【数学(150点)】数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B・数学C(ベクトル)
【地歴(100点)】地理探求・日本史探求・世界史探求から選択

文系の他学部は倍率が3.0倍以上となることが多いですが、経済学部は3.0倍を基本的に下回っているため、狙い目の学部です。

②工学部
理工化学科

偏差値62.5
共通テスト得点率82%
合格最低点613/1000
実質倍率2.1倍
大学入学共通テスト配点(225点満点)
【外国語(50点)】英・独・仏・中・韓から1科目
【国語(25点)】国語
【数学(25点)】数IA・数IIBC
【理科(25点)】物理必須、化学・生物から1科目 
《地歴(50点)》地理総合・地理探求/歴史総合・日本史探求/歴史総合・世界史探求から選択
《公民(50点)》公共・倫理/公共・政治・経済から選択
※地歴・公民から1科目選択
【情報(50点)】情報Ⅰ
個別学力試験配点(800点満点)
【国語(100点)】現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語・古典探求
【外国語(200点)】英語コミュニケーションⅠ~Ⅲ・論理表現Ⅰ~Ⅲ
【数学(250点)】数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B・数学Ⅲ・数学C
【理科(250点)】物理基礎・物理/化学基礎・化学

工学部理工化学科は、京都大学全体の中でも偏差値・共通テスト得点率・倍率が低い傾向にあるためおすすめです。

京都大学の理系学部は二次試験でも国語が必要となるため対策をしておくことが重要です。

③医学部
人間健康科学科

偏差値60.0
共通テスト得点率78%
合格最低点562/1000
実質倍率2.8倍
大学入学共通テスト配点(275点満点)
【外国語(50点)】英・独・仏・中・韓から1科目
【国語(50点)】国語
【数学(50点)】数IA・数IIBC
【理科(50点)】物理・化学・生物から2科目
《地歴(50点)》地理総合・地理探求/歴史総合・日本史探求/歴史総合・世界史探求から選択
《公民(50点)》公共・倫理/公共・政治・経済から選択
※地歴・公民から1科目選択
【情報(25点)】情報Ⅰ
個別学力試験配点(750点満点)
【国語(150点)】現代の国語・言語文化・論理国語・文学国語・古典探求
【外国語(200点)】英語コミュニケーションⅠ~Ⅲ・論理表現Ⅰ~Ⅲ
【数学(200点)】数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学A・数学B・数学Ⅲ・数学C
【理科(200点)】物理基礎・物理/化学基礎・化学

医学部人間健康科学科は、偏差値・共通テスト得点率・倍率が低いためおすすめです。

他の学部・学科の合格ラインが60数%であるのに対して、医学部人間健康科学科は56%とかなり差があります。

京都大学科目別対策ポイント

英語

  • 時間:120分
  • 出題形式:長文読解・和訳2題、和文英訳1題(記述式)
  • 対策ポイント
    • 第1・第2問は各500語程度の英文から4箇所を和訳する問題で、難解な英文が出題されるため、語彙力や構文の理解力が必要です。また、論旨を的確に理解したうえでの自然な日本語への変換力も重要となります。
    • 第3問では170語程度の日本語を英訳する問題が2問あり、日本語表現の意図を汲み取り、適切な英訳が求められます。京大英語の解答には時間をかけられるため、正確で丁寧な回答が求められます。

数学

  • 時間:理系150分/文系120分
  • 出題形式:理系は大問6題/文系は大問5題(記述式)
  • 対策ポイント
    • 文系数学の頻出単元には微分積分、ベクトル、確率、整数問題が含まれ、小問の誘導がほとんどなく、自力で論理的に解答を進める力が必要です。
    • 各問題は30点満点で、答案の論理性が重視されるため、ただ式を並べるだけでは高得点は難しく、丁寧で分かりやすい記述が求められます。また、文系数学には数学Ⅲ・数学Cの範囲が含まれることもあり、回転体の体積問題など、過去の出題範囲を学習しておくことが推奨されます。
    • 理系数学は論理的な答案作成の練習を通じて、記述力を高めることが求められます。
    • 整数、微分積分、極限、行列といった単元が頻出し、小問による誘導がなく、論証力が重視されます。また、理系数学では微分方程式や曲線の長さといった範囲外の内容も出題されるため、公式や定理をただ暗記するのではなく、どのように活用するかまで理解しておくことが重要です。

国語

  • 時間:理系90分/文系120分
  • 出題形式:評論文1題、小説または随筆1題、漢文1題(記述式)
  • 対策ポイント
    • 現代文では第1問で評論や小説が出題され、理系4問・文系5問の構成で、解答欄に合わせた記述が求められます。
    • 第2問は文系・理系で異なり、文系では文語に近い小説や随筆、理系では評論が多く出題されます。各問題には比喩や人物の心情説明などが含まれ、状況把握力が重要です。
    • 古典の第3問は物語や説話から出題され、和歌や掛詞など修辞技法の知識も必要です。
    • 字数指定がなく解答欄に合わせて記述するため、事前に入念な練習が必要です。

物理

  • 時間:180分(2科目合計の時間)
  • 出題形式:3題構成(力学・電磁気・熱力学など)。長文の穴埋め式と記述問題が多い。
  • 対策ポイント
    • 基本法則や公式の成り立ちを深く理解し、応用力をつける。
    • 非常に重厚な問題のため、問題文の条件を見逃さず、重要な情報を抽出する訓練をする。
    • 微分方程式や近似計算を含む応用問題に取り組み、柔軟な解法を習得。
    • 制限時間内に確実に解けるよう、計算スピードと精度を高める。
    • 穴埋め形式のため、途中で間違えると取り返しがつかなくなる。解ける問題を確実に解くことが求められる。

化学

  • 時間:180分(2科目合計の時間)
  • 出題形式:4題構成(無機・理論化学、構造決定など)。計算力と理論的考察力が求められる。
  • 対策ポイント
    • 物質量や基本的な語句を明確に理解し、知識を整理する。
    • 基礎を固めた上で、複雑な計算問題にも対応できる力を養う。
    • 語句の定義や内容を深掘りし、応用できる知識にする。
    • 時間配分に注意し、解ける問題と難問の見極め力を鍛える。

生物

  • 時間:180分(2科目合計の時間)
  • 出題形式:4題構成(多様なテーマにわたる中問構成)。生態系や遺伝子などの分野が頻出。
  • 対策ポイント
    • 教科書と資料集を熟読し、基礎を押さえつつ幅広く学習する。
    • 深い考察力が問われるため、知識の背景や関連分野を理解する。
    • 過去問で論述力を高め、短い時間で的確な表現ができるよう練習する。
    • 各分野をバランスよく学習し、特定の分野に偏らないようにする。
  • 時間:90分
  • 出題形式:4題構成(史料を基にした短答式や論述式が多い)。問題は政治史、文化史、経済史を古代から現代まで網羅。
  • 対策ポイント
    • 定期試験で出題される基本語句を確実に理解し記憶する。
    • 未見史料にも対応できるように、史料集を用いて読解力を高める。
    • 各時代ごとの政治・文化・経済の流れを体系的に把握する。
    • 短答問題のスピードと論述問題の記述力を過去問で鍛える。

地学

  • 時間配分:180分(2科目合計の時間)
  • 出題形式:4題構成(論述・記述が中心)。天体や地質分野が頻出し、計算問題も含まれる。
  • 対策ポイント
    • 地学分野の基礎知識に加え、物理・化学の知識も取り入れる。
    • 天体・地質・気象の分野で頻出する法則や計算方法を理解する。
    • 地形図の読解練習や、図表を用いた問題で分析力を鍛える。
    • 過去問を使って演習を重ね、効率的に解答するスキルを身につける。

日本史

  • 時間:90分
  • 出題形式:4題構成(史料を基にした短答式や論述式が多い)。問題は政治史、文化史、経済史を古代から現代まで網羅。
  • 対策ポイント
    • 定期試験で出題される基本語句を確実に理解し記憶する。
    • 未見史料にも対応できるように、史料集を用いて読解力を高める。
    • 各時代ごとの政治・文化・経済の流れを体系的に把握する。
    • 短答問題のスピードと論述問題の記述力を過去問で鍛える。

世界史

  • 時間:90分
  • 出題形式:4題構成(史料を基にした短答式や論述式が多い)。問題は政治史、文化史、経済史を古代から現代まで網羅。
  • 対策ポイント
    • 定期試験で出題される基本語句を確実に理解し記憶する。
    • 未見史料にも対応できるように、史料集を用いて読解力を高める。
    • 各時代ごとの政治・文化・経済の流れを体系的に把握する。
    • 短答問題のスピードと論述問題の記述力を過去問で鍛える。

地理

  • 時間:90分
  • 出題形式:短答式や小論述(図表や統計資料が頻出)。産業・都市・自然・地誌分野から多岐にわたる問題が出題。
  • 対策ポイント
    • 地図帳や統計資料を活用し、地名・気候・産業などを総合的に理解する。
    • 短時間で図表を読み解く力を養い、データ分析力を強化する。
    • 各地域や国ごとの社会・自然条件について理由付けして学習する。
    • 論述では、限られた字数でポイントを絞って記述する練習を積む。

まとめ

京都大学の入試では、独自の出題形式と長めの試験時間が特徴で、正確で論理的な記述力が問われます。英語は訳出力、数学は解答方針の立案力、国語は文章全体の理解力と豊かな表現力が必要で、解答を論理的に組み立てられる力が求められるため、日頃から基礎の積み重ねと丁寧な解答作成の練習が重要です。


京都大学合格レベルまで実力をつけるのに不安がある人は、是非ノエクリの授業を受けにきてください!

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