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2025年共通テスト 国語対策|時間配分・出題傾向・解法テクニックを徹底解説

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2025年の共通テスト国語は、従来の形式から大幅に変更され、難易度が増すことが予想されています。しかし、試験直前でも使える「得点力を引き上げるテクニック」をマスターすれば、高得点を狙うことが可能です。本記事では、出題変更点と各大問ごとの時間配分、そして実践的な解法テクニックを徹底解説します!

目次

2025年共通テスト 国語対策|時間配分・出題傾向・解法テクニックを徹底解説


1. 出題変更点

【大問数の増加】

現代文はこれまでの2題(評論・小説)から3題に増加。新たに資料読み取り問題が加わります。これにより、文章を「読むスピード」と「複合的な情報処理能力」がさらに重要になります。


【試験時間の延長】

試験時間は80分から90分に延長。しかし、大問が1つ増えたため、1問あたりにかけられる時間は従来よりも短縮され、時間管理が得点のカギを握ります。


【配点の変更】

現代文の配点が増加し、200点満点の中での比重が高まりました。これは、近代以降の文章の得点力が合否を大きく左右することを意味します。


2. 時間配分と直前対策

試験時間90分を効率的に使うための目安は以下の通りです。時間を意識しながら、各大問ごとの解法テクニックを取り入れることがポイントです。


大問種類推奨時間特徴と対策のポイント
1評論文(近代以降)20分抽象的なテーマや筆者の主張を正確に読み取る
2小説文(近代以降)20分登場人物の心情変化や場面の流れに注目
3資料読み取り(新形式)15分グラフ・表を正確に読み、文章と関連付ける
4古文20分文法や語彙を活用しつつ、場面や心情を理解
5漢文15分句法を押さえ、主語・述語の構造を把握

3. 直前でも点数を上げる解法テクニック現代文編

以下では、各大問ごとに試験直前でも使える具体的な解法テクニックを深掘りして解説します。


【大問1:評論文】論理をつかむ方法と、選択肢の上手な消し方・選び方

1. 冒頭2段落+結論段落を優先して読む

評論文は最初と最後に筆者の主張が明確に書かれることが多いです。冒頭では「問題提起」、結論では「筆者の提案や結論」を確認します。この方法でいち早く本文の論旨を掴みましょう


2. 接続詞を使って段落間の論理を追う

「しかし」「つまり」「一方で」などの接続詞をマークし、それを軸に段落間の流れを把握しましょう。接続詞の前後が設問の根拠になることがほとんどです。


3. 「正しい選択肢」の性質と「誤った選択肢」のパターン理解する

【正答パターン】正しい選択肢は本文に書かれている内容ですが、「本文中の言葉を言い換えている場合」が多いため、本文とは異なる表現を使っていても論旨が合っていれば正解です。

【誤答パターン】「①本文と矛盾する ②本文に書いていない ③本文に書いてあるが、設問には関係ない」この3つの誤答パターンを覚えると消去がしやすくなります。選択肢を比較する際は、この3パターンに該当するものを消去し、本文の記述に最も忠実なものを選択しましょう。


【大問2:小説文】心情変化と場面を捉える解法

1. 下線部に近い心情を優先する

登場人物たちの心情は、場面ごとに変化していきます。そのため、下線部から遠い(場面が異なる)心情は解答の根拠にはなり得ません。下線部に近い心情表現を解答根拠として優先しましょう


2. 心情表現4パターンを押さえる

小説において心情表現になり得るのは次の4つです。見つけたら線を引き、正解の根拠に用いましょう。

「行動」「セリフ」「風景描写」「地の文に直接書かれている心情」

特に地の文には、登場人物の心情や場面の描写が直接的に書かれている場合が多いです。「地の文>会話文>行動描写>風景描写」の順で優先的に心情を読み取りましょう。


3. 選択肢にある心情は、必ず本文で確認する

選択肢は、必ず本文内の具体的な記述に対応しています。選択肢にある心情が「本文のどの表現に対応しているか」を明確にした上で選びましょう。


【大問3:資料読み取り問題】資料と本文を関連付け、必要な情報だけを得る技術

1. 資料のタイトルと本文から「共通テーマ」を掴む

「本文」と「資料」の両方に関係する「共通テーマ」をいち早く把握し、実用文が「何を示しているのか」をざっくり把握します。これだけで、設問のヒントが掴めます。


2. 資料から、設問で問われている情報「だけ」を探し出す

グラフや表をあらかじめ全部読む必要はありません。実用文では、設問に必要な部分だけを探し出す「検索力」を意識しましょう。設問をよく読んで、見る部分を絞ることが時短と正答率の上昇に直結します。


3. 実用文であっても、本文の論旨を活用する

実用文であっても、本文の論旨は解答根拠として活用します。本文の論旨から外れている選択肢はいち早く消去しましょう。正答率が上がります。


4. 直前でも点数を上げる解法テクニック古典編

【大問4:古文】和訳に頼らず要点を掴む

1. 3つの方法で省略された主語をとらえる

古文では頻繁に主語が省略されるため、主語を把握するにはテクニックが必要です。次の3つのテクニックを使い適切に主語を把握しましょう。

①述語を意識して、主語をとらえる

「を、に、ば、ど」は主語が切り替わりやすく、「 、(句読点)、て、で」は主語が変わらないことが多いです。

②敬意の方向を利用して主語や目的語を正確にとらえる

「尊敬語→主語への敬意」「謙譲語→目的語に対する敬意」「丁寧語→聞き手に対する敬意」です。特に尊敬語や謙譲語は、帝などのいわゆる「偉い人」にしか使われないため主語を把握するための有効な手段です。

③古文常識、特に男女の恋愛観に注目する

古文の世界観は独特です。古文の世界独自の恋愛観を利用すれば、行動の主体が男性であるか、女性であるかを判断可能です。

男性が女性の元へ夜だけかよう「通い婚」や、翌朝の帰宅後すぐに男性から女性へ手紙を送る「後朝の文」など古文独自の世界観が有効です。


2. 「仮定条件」「確定条件」「逆接」を活用して文意をとらえる

仮定条件:もし〜ならば=「未然形+ば」

確定条件:〜なので=「已然形+ば」

逆接:〜けれでも=「已然形+ども」

これらが絡む文は解答の根拠となりがちです。代表的な表現は覚えておきましょう。


3. カギかっこがつかない会話部分=「心内語」を見つけ出す

会話文は2種類存在します。実際に発言した「発話」と、心の中の発言である「心内語」です。どこが会話文であるかを見抜くために会話の合図となる語句は必ず覚えておきましょう

会話の始まりの形…「〜言はく」「〜言ふやう」「〜言ふには」

会話の終わりの形…「〜と」「〜とて」「〜など」


【大問5:漢文】短時間で正確に解くポイント

1. 返り点とレ点を意識して読む

漢文特有の返り点(下から上に戻るルール)を活用し、文の構造を正確に把握します。


2. 主語・述語・目的語を明確化

漢文では「誰が何をするのか」を特定するだけで、文意がほぼ理解できます。特に述語(動詞)に注目しましょう。


3. 書き下し文でスムーズに理解

本文を一度書き下し文の形で整理し、選択肢を検討するのが効果的です。特に「疑問形」や「反語形」には注意しましょう。


5. 最後に:直前期の学習で意識すべきこと

1. 時間配分を試験形式で練習する

実際の試験を想定して、90分で全問解く練習を繰り返しましょう。


2. 復習は「間違えた問題」に重点を置く

過去問や模試でミスした箇所を徹底的に見直し、類題への対応力を高めます。


3. 直前期の弱点克服に注力

特に苦手な分野は、最後の1週間で集中的に演習を行いましょう。


この記事を参考に、最後まで準備を進めて本番に挑んでください。あなたの努力は、きっと結果に結びつきます!

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