【夏から始める】物理・化学が苦手な高3生へ!偏差値50以下から逆転する共通テスト・二次試験対策
2025.6.5 金沢駅前校
小坂
目次
絶対にあきらめない受験対策!
こんにちは!進学個別指導塾ノエクリの小坂です!
高3の夏、理系科目の中でも「物理」と「化学」に苦手意識を持っている人は多いのではないでしょうか?
「教科書を読んでも意味がわからない…」
「公式を覚えたのに全然解けない…」
そんな生徒でも、夏から正しい順序で取り組めば、共通テストで7~8割、そして二次試験での得点アップも十分に狙えます!
この記事では、
- 共通テストだけを受ける人向けの勉強法
- 二次試験も必要な人向けの勉強法
を、それぞれ【物理】【化学】に分けて解説します!
【物理:共通テスト向け】▶対象:偏差値40台〜50前半/物理がとにかく苦手な人
教科書レベルの法則を「言葉」で理解する
いきなり問題集から始めるのはNGです。
まずは、教科書や学校指定の問題集などを使って、「なぜこの法則があるのか」を図や言葉で理解することから始めましょう。
例:運動方程式(F=ma)
→ 「力を加えると、物体の速さが変わる」
→ 力が大きいほど、加速度が大きくなる
→ 質量が大きいほど、加速度が小さくなる
このように、式を“意味のある文章”に置き換える練習が大切です。
超基礎レベルの問題で「解けた体験」を増やす
最初にやるべきは、1問1答形式で完結する簡単な計算問題。
おすすめは以下の単元:
- 力のつり合い(静止している物体)
- 等加速度直線運動(自由落下、投げ上げ)
- オームの法則と直列並列回路
この段階では、「1問5分で1つ理解できればOK」くらいのペースで構いません。
市販では「橋元の物理基礎をはじめからていねいに」シリーズも理解の手助けになります。
共通テスト形式の入門問題に触れる
基礎ができたら、いよいよマーク形式に慣れていきましょう。
このとき、共通テスト特有の「グラフ読み取り」「選択肢の正誤判定」「単位の変換」などに慣れることが目標です。
最初に触れるべき単元は?
- 力学の基礎(運動方程式・力のつり合い)
- 電気回路(直列・並列、電力)
図を描いて考えやすく、点数に直結しやすい分野です。
逆に「波」や「熱力学」は抽象的で苦戦することが多いので後回しでもOK。
【物理:二次試験向け】▶対象:記述式の物理試験がある/基礎からやり直したい人
公式を“暗記”せず「現象として理解」する
記述式で求められるのは、「なぜそうなるかを言葉で説明できる力」。
公式だけではなく、“どういう場面でこの式が出てきたのか”を、必ず図とセットで理解するようにしましょう。
例:保存力による位置エネルギー
→ 物体が高いところにあると、落ちて運動エネルギーに変わる
→ エネルギー保存の法則で力学的エネルギーは一定
この「因果関係」と「式との対応」をセットにするのが記述への第一歩です。
頻出分野に絞って“基礎の演習”を徹底
全範囲を完璧にする必要はありません。
まずは出題頻度が高い「力学」「電磁気」「波動」に絞って以下を練習:
- 基礎問題精講(物理)
- 良問の風
特に「図示→式立て→式変形→代入計算」の流れを身につけることが大切です。
記述トレーニング:思考の流れを言語化する
記述式では「なぜその式を使うのか」「どう考えたのか」を説明できるようになる必要があります。
方法:
- 解いた問題を、自分の言葉で説明し直す
- 解答に「理由」や「単位の確認」などを加える
- 模範解答を写すだけでなく、「なぜこの解き方か」をノートにまとめる
【化学:共通テスト向け】▶対象:理論・無機・有機すべてに苦手意識あり/化学が嫌い
mol計算や化学反応式は“型”で覚える
計算問題が苦手な人ほど、「何をしているか」を図で整理しましょう。
例:mol計算
- モル=質量 ÷ モル質量
- 「質量→mol→個数」と流れを固定しておく
例:反応式の立て方
- 左右の原子数&電荷が一致するように係数調整
- 酸化還元では「酸化数の増減」を意識
このように、“変化の筋道”を図示して理解すると、ただの暗記から脱却できます。
暗記分野は「分類」と「比較」で整理
- 無機化学:金属イオンごとに反応(沈殿・色)を一覧表にする
- 有機化学:構造→性質→反応→生成物の流れをストーリーで記憶
例:「アルコール→酸化→カルボン酸」などの一連の反応を“物語”のように整理すると記憶しやすくなります。
共通テスト特有の選択肢対策を
知識だけでなく、「読み取りの正確さ」も問われます。
練習教材
- 「共通テスト実戦パック」
特に「正誤判定」「実験器具の使い方」「グラフ読み取り」に注意しましょう。
【化学:二次試験向け】▶対象:国公立理系志望/偏差値50以下/化学の全体像が見えない
まずは理論化学の“計算系”から
理論化学は、覚えるより「計算パターンをマスターする」ことが重要です。
重点分野:
- 気体の状態方程式(PV=nRT)
- 中和・滴定(mol比、pHの求め方)
- 化学平衡(ルシャトリエの原理、定数の計算)
公式ではなく「どういう場面で使うか」を中心に学習しましょう。
教材例:
- 化学基礎問題精講
- 実戦化学重要問題集(A問題)
無機は夏に集中、有機は秋以降にまとめる。
無機:沈殿・色・反応性を一覧表にまとめて暗記
有機:構造式→反応機構を「つながり」で理解する
実験問題も出やすいため、「試薬・生成物・条件」の整理が必要です。
記述問題は“簡単な日本語説明”から練習
いきなり難問を解く必要はありません。
まずは「なぜこの結果になるのか」を説明する練習から。
例:
「なぜpHが下がるのか」→「H⁺が増加するため」
「なぜ沈殿ができるのか」→「難溶性塩が生成したため」
模試や問題集の解説を見ながら、「使われている語句」をノートにメモして、記述力のベースを作っていきましょう。
最後に:一人で悩まず、今から始めよう!
物理・化学が苦手な人ほど、「何から始めればいいか分からない」状態になりがちです。
ノエクリでは、共通テストだけの対策から、難関大の二次試験対策まで、生徒一人ひとりのレベルに応じた演習&自習ルートを組んで指導しています。
「今さらじゃ遅いかも…」と思っているあなたへ。
むしろ、“今だからこそ間に合う”夏の使い方を、ぜひ一緒に考えていきましょう!
投稿者
小坂
有松校舎・金沢駅前校舎の小坂です!
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